高尾・景信山ハイキング

山登りの意義
 山登りには、普段の暮らしからは想像できないような、厳しい自然の様子がうかがえます。そんな中を、長時間登ったり下ったりを繰り返しながら頂上に達したときの喜びは、これから社会で生きていく上で経験するであろう”苦しいこと辛いことを、一つ一つ乗り越えていくところに本当の喜びが生まれる”ということに相通ずるものがあります。このような経験の中で、困難を克服していく力、仲間を思いやる心、最後までやり遂げる体力や気力、持久力を養います。又、園外学習によって団体行動での決まりを知ったり、乗り物の利用の仕方を学んで社会常識を身につけたり、自然に触れ幅広い学習を通して社会に出て必要な知識を養ったりする良い機会となります。

春の高尾・景信ハイキング
 4月に新入生を迎えると歓迎の意味を込めて、東京郊外にある高尾山と景信山にハイキングにます。季節的にも桜の花や草木のの芽吹きの美しい季節で、それだけでも春を十分満喫できるのですが、野草の種類も豊富であり、ルートは変化に富んでいて複数あること、また、都内からの交通の便がよいことから学習に適した場所といえます。
 当日は朝早く起き、バスや電車を乗り継ぎ現地に到着、9時頃から歩き始めます。 能力にあわせてグループ分けをし、アップダウンの激しい山道を速足で歩くグループから、比較的短いコースをゆっくり歩くグループまで、それぞれの力に応じて最後まで自力で歩き通します。どのグループも一丁平で合流し、楽しく昼食をとり、下山します。
 道中はニリンソウ、シャガ、スミレ、ヤマブキなどが咲いていて、毎年花の名前を覚えていく園生も増えています。

運動会

運動会の意義
園生は十分に運動をしないまま育ったことによって、筋肉も骨格も、血管も神経も内臓も十分に発達をせずに、うどの大木のような芯のない発育をしています。身体は異常に硬く、筋力も乏しく、動きも不活発で感覚も鈍く、不器用で、活力が乏しいのです。
これは小さい時から目的々に身体を十分に動かさずに、過保護に育った特徴です。大きくなればなるほどできるだけ身体を動かさずにすませようとします。20代で既に早期老化が顕著に現れて入園してくる人も何人かいるほどです。運動していないと30代では老化は急速に全身をおおい、成人病をひきおこします。
入園して半年〜1年間は走り拭くことからはじめ、「確かに立つ・歩く・走る・跳ぶ・人に合わせる・指示を聞き取って動く」などという人間の基本動作の訓練を体力作りの中心において指導してきました。入園当初に比べるとみんなびっくりするほど大きく変わりました。みんな可能性を持っているので、毎日やり続けることによって大きく伸びていくのです。
生活が身についていくにつれ、みんなに合わせ、指示を聞き取ってけじめある行動がとれるようになり、自分から運動にも取り組めるようになりました。ほとんど動かなかった脳波も数年たつと動くようになり、確実に賢くなっていっております。 ひとりひとりに十分運動を楽しませ、この運動会を機会に運動能力を飛躍的に伸ばしてあげたいと願って、計画しました。
また、この運動会をするにあたっての準備や当日の係りの仕事を各グループで分担して園生が自ら最後までやり切ることで、自主性や責任感、協調性などを養う機会とします。また応援に来てくださった来賓の方々、家族や出身校の先生達、実習先の方々の前で頑張る姿を見てもらえるのは大きな喜びでしょうし、自立に向けての励みとなります。家族にとってもわが子の成長を見るのは、今まで捨てていたり、あきらめていた可能性への挑戦に目覚めるときであり、新たな子育てを方向づけられる時であると思います。

マラソン大会

マラソン大会の意義
どんなことでも日々力いっぱい取り組んでいけば、その毎日の努力は積み重なっていって必ず大きな力となって実っていきます。健康増進のために、一日の始めに行っている4〜5q程度のランニングでも、目標を立てて、毎日怠けずに取り組んでいけば、開発されてくる能力は決して小さなものではありません。
その培われた成果を一気に発揮し、記録し、確認する機会として光の村ではマラソン大会を設定しています。紅葉も美しい晩秋の頃、湿度気温ともに長距離走に適した11月下旬に園の周辺のマラソンコースで開催しています。多くの者が42.2qのフルマラソンに挑戦しますが、その他卒業生などのためにもその人の状態に応じて15〜35qのコースや強歩の部も設定しています。
千葉光の村授産園の発足当初は、入園者もほとんどの者が走ったことさえない状態だったので、朝のマラソンもとにかく起きない者を起こし、ギャーギャー騒いだり、寝転んでいる状態の者を職員総出で駆り出して一緒に走っていたものでした。とにかく毎朝、毎朝をこなすのに精一杯で、特別なマラソン大会はもうけていませんでした。それでも3年目の2月にはある程度の落ち着きも見られてきたので、長距離の大会を組むことにしました。
平成3年には20qに挑戦してみましたが、それでも生まれて初めて長距離を走った者がほとんどでした。家族も盛んに声援をおくってくれて、期待に応えようと力強く走っていく園生の顔には、いつになく輝いた表情が見えていました。ようやく走り終わったあとも自分の力を出し切ったことでみな晴れ晴れとした顔つきでした。以後、毎年25.q、30q、35qと徐々に距離を伸ばしながらマラソン大会を開催していきましたが、年を経るたびに記録の伸びが見られ、たとえ自閉症であっても競争意識が芽生えて先を競い合ったり、実習に出たりして責任感も備わったのか強い意志でひたむきに走っていく姿が見えるようになりました。
平成8年には初めて42.2qを走ることにしましたが、見事に10名が走りとおすことができました。
そして年々フルマラソンに挑む者が増え、平成12年には25名を超え、今では毎年30人前後が悠々と走り通しています。完走タイムも年々向上していき、3時間を切る者も出てきました。
また、多くの者が就職してからもマラソンを続けていて卒業生の参加も多く、いつも元気な姿を見せてくれています。

18年度 マラソン大会

成人式記念強歩大会

強歩大会の意義
光の村の園生は、大人として自立して生きていく力をつける為に、生活や仕事、体育を日々がんばっています。年齢的には大人であるが大人としての意識は乏しく、自分でコントロールする生活はまだまだ難しいのが現状です。そのため成人式にあわせて毎年一月に強歩大会をおこなっています。
二十歳を迎えた人を祝うとともに、大人として生きる意識を持つために、一泊二日で房総半島の南端を約40km〜54km強歩します。 
 大人とは、自分の身の回りのことが自分からでき、自分の生活を自分からやっていける人です。働く体力と気力、持続力が育っている人です。大人として生きていくためには、いろいろな困難を自分で解決していかなければなりません。長い道のりを弱音を吐かずに歩き通すことで、大人として苦しい事柄に立ち向かう勇気や頑張り通す気力を育てます。力をいっぱい出し切って、大変だと思う事柄を自分の力で乗り越えていくことによって、本当の喜びが生まれ、次の事柄への原動力につながります。又、長距離を歩くことで、心肺機能を高め脳を活性化します。「足は第二の心臓」と言われているので、普段から歩くことに抵抗をなくしておくことが大事です。歩いていく中で、友達と励まし合ったりと協調性も育っていきます。そのようなことを、体を通じて実感し大人宣言をすることに意味があるのです。
  菜の花やポピー、キンセンカなどの花畑が広がり、潮の香りが漂う美しい海沿いの道を歩いた後、最南端の野島崎灯台で、打ち続ける波の音に負けない大きな声で大人宣言をします。父兄や卒業生、卒業生の父兄も含め、総勢150人くらいの人が見守る中、これから大人として頑張るという誓いをたてます。うつうくしい自然にふれ、歩き通した満足感にひたり、これからも頑張ろうという気持ちが持てる成人式は他にはありません。これからは「大人として頑張ろう」という自覚を歩き通すことを通じて深めたいとういことで、成人式に強歩大会を行っています。

誕生会・クリスマス会・ほか

隔月で、誕生会をひらき、みんなで誕生日を祝います。誕生者は頑張ることや目標にすることをみんなの前で発表します。
他には、季節に合わせ、
端午の節句、桃の節句では歌を、
七夕には短冊に願い事を書いて七夕飾りをつくり、笹に飾ります。
クリスマスには、
クリスマス会を開いて、みんなでゲームをしたりケーキを食べ楽しんでします。
節分では豆まきをしています。