ページの先頭です]

本文まで進みます]


事例紹介

ここから本文です]

事例紹介

ケース1 勤続表彰

就職にいたるまで

ケース1

指先がきかず、力仕事も全くできず、就職することは、到底できないので、社会性を育てたいとの希望で光の村授産園に入所する。はじめは、全く作業にならず、1時間のうち10分と仕事をせず、ボーっとしたり、手いたずらをしていて仕事が終わりになるころになると、やっと仕事をするような状態であった。段々と、工場で8時間持続して作業するようになり、入浴、洗濯、掃除等、自分の身の回りを清潔にすることも、側で見ていればできるようになってきた。5年目に実習に行き、伝票を読んで、品物を揃え、トラックに積み込む仕事をする。伝票を読む等難しいことは、できないだろうと思っていたが、能力的に高いものがあり、字も読め、数も正しく数えられ自分から仕事をしていた。4週間づつ、3回にわけ実習に行き、4月から就職となる。(3月に卒業)

勤続10年表彰

卒業後、働いて19年間、病気で休んだり、遅刻をすることはなく、真面目な勤務態度であった。10年目には、勤続10年目を皆の前で表彰され、お祝金を貰う。園からも見に来てほしいといわれ表彰式に参加する。19年間いつも一緒に働くパートの方たちが、面倒を見てくれている。本人が問題を起こすと直ぐ園に電話がかかってくる。園から見に行ったあとは、また落ち着いて仕事ができるので、時々、職場の人からも見に来てほしいと言われる。

▲ページトップへ

ケース2 超肥満からの脱却

入園時の状態

掃除中

掃除中

体重107kg 身長168cm 高脂血症、肝脂肪、尿蛋白、糖尿病、メタボリック腎症(疑い)、無呼吸症候群~体中にできものができ、夜布団のなかではがすので、シーツが血だらけになる。

日中活動の事業所から夕方6時頃帰宅し、すぐお風呂に“飛び込み”、コーヒーとパンなどを食べ、夕食を普通に食べた後、フライドチキンを食べ、7時ごろになると、食料を買いに行く(バナナ、うどん、フライドチキンなど)。その後天ぷらそばなどを食べて、寝る前にまたヨーグルト、バナナなどを食べ、11時頃に休む。父親が注意したこともあったが、家を飛び出し、近所のコンビニに行って商品をつかんで店員やお客に投げつけたこともあった。本人の部屋にはペットボトルやパンやお菓子が山積みになっていた。

ほぼ1年後

仕事中

仕事中

入浴、洗濯の手順もほぼ覚え、排便、排尿も自分から気をつけるようになってきた。看護師・栄養士による食事管理も効果的で、体重は段々と減ってきて67kgとなった。医者の検査によると血圧、肝機能、尿蛋白の数値もほぼ標準値にもどった。家庭でも日課にそって次々に掃除や洗濯にとりくむようになり、破壊されたまま散乱していた家屋の中も整備され、きれいになってきた。指示や注意も徐々に聞くようになってきて、現在は箱折り作業に携わっている。

▲ページトップへ

ケース3 身体を動かすのが嫌で意欲もなく、が一変

入園後の状況

会話はオウム返しになってしまい、質問されると嫌がり逃げてしまう。体育は最も嫌いで「怖い、痛い」と言ってまったくやろうとしなかった。家でも特に何をするでもなく居間に座りこんでいた。2年目になると帰宅してから日課に沿って動けるようにはなってきた。3年目には、日課も決まったものになり自分から動けるようになってきた。調理も一人でやれるようになり人参やジャガイモの皮むきなど厚くむくことはあるが、何とかやれるようになっていた。父親も子どもの変化を感じて取り組んでいる様子が見られた。

パン工場に入ってから

ケース3

入所2年目からパン工場で仕事をする。仕事に対する意欲は見られず、やりたくないことは頑固に抵抗しやらずに済ませていた。意味不明なことを言ったり跳びはねたりしていた。その後、園での生活を自分からこなし、段々と仕事内容を覚えていった。周りの様子にも目を向けられるようになり、必要な物を用意してくれるようになった。パンのまるめや成型、袋詰めや鉄板拭き、食材や道具の出し入れなど、刻々と変化する忙しい職場できびきびと動き、今ではパン工場でなくてはならない存在になっている。身体を動かすことを嫌がることはすっかり見られなくなった。

地域生活

以前は家の近所の人に声をかけられても何も言えなかったのが、父親が地域の活動にも積極的に本人と参加するにつれ、地域の人たちにも元気よく挨拶ができるようになったり、人との関わりも受け入れるようになってきた。

父親も園の教育方針を理解して、できるだけ園のやり方通りに生活させるようにしたり、許してはいけないことには、毅然とした態度で接してくれるようになっている。家でも日課にそって、マラソン、掃除、入浴、洗濯とどんどんこなし、父親が調理していると、必要な物をさっと用意してくれる、ありがたい存在である。

▲ページトップへ

ケース4 卒業生の親からの投稿

近況

就職し四年目になります。会社では巻き物の寿司、サバ寿司、わっぱ寿司などを作り、機械の分解掃除、後片付け等の仕事をしています。毎日元気に仕事にいっております。わからない事は「わかりません、教えて下さい」という事を根気強く教えています。

休日は午前中にマラソン、背筋、腹筋、掃除、調理、午後からは一緒に買い物に行き、トイレ掃除、洗濯、調理をして過ごしています。日記書き、漢字書き等をし、一日落ちついて生活しています。

入園前後

光の村に入る前、生活寮にいた時は生活も乱れ、仕事も出来ない状況になってしまいました。入園当初、超肥満で高脂血症となり心臓肥大で人相も悪くなっており、私はしっかり息子と向き合わなくてはと決心しました。運動・生活の積み上げを先生方の熱心な御指導の下で見てきました。(~10年後、就職、卒業)

これからも

ケース4

現在は給料の内五万円は家に入れてくれて、それぞれ使う分を封筒に入れて、お金の計算をしています。弘と離れていた年数が余りにも長く、中々気持ちが伝わらない面もありますが、最近は旅行に連れて行ってくれる様になりました。親孝行でとても有り難いです。これからも仲良く暮らし、元気で仕事が続けられる様に頑張ります。運動会、マラソン大会、強歩大会、高尾登山に参加出来る事を楽しみにしております。

ページの先頭へ

先頭へ戻ります]


ページの最後です]

先頭へ戻ります]